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研修医の平均年収はいくら?

医師の年収は年齢や所属している科、勤務している地域、勤務形態によって差がみられます。
研修医の期間は医師としてのスキル向上の期間ではありますが、収入面を気にしていている方も多いのではないでしょうか。
この記事では研修医の平均年収について解説いたします。

研修医の年収

<研修医の年収>

参考:厚生労働省「臨床病院における研修医の処遇」(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001vj46-att/2r9852000001vj7i.pdf

<研修医の給与内訳>

給与は基本給に各種手当(時間外手当・当直手当・深夜勤務手当・通勤手当・家族手当・役職手当など)を加えた総額です。ここから所得税、社会保険料などが控除された金額が手取り額になります。また、2年目以降は住民税も控除されます。

・基本給
基本給は医師が雇用された医療機関や病院から支給される給与の基本となる金額です。基本給は医師の経験や資格、勤務形態、勤務地などによって異なります。一般的に基本給は月給や年俸制で支払われます。

・当直手当
当直手当は医師が当直勤務を行った際に支払われる手当です。当直勤務は夜間や週末、祝日などに行われる緊急の医療機関や病院の規定や労働条件によって異なります。

・ボーナス
ボーナスは医師の年間業務や勤務実績に応じて支払われる特別手当です。一般的に年末に支払われることが多いですが支給時期や支給額は医療機関や病院の方針によって異なります。ボーナスは医師の業績や成果、勤務年数などによって変動する場合もあります。

これらの給与要素は医療機関や病院の規模や体制、地域の医療事情などによって異なることがあります。具体的な給与条件は雇用先との契約や交渉によって決定されるため個別の状況に応じて確認する必要があります。

・アルバイト
初期研修医はアルバイトをすることはできませんが、後期研修医はできます。このアルバイト代が給与に加わることで収入の大きな部分を占めます。アルバイトといってもスーパーや飲食店で働くわけではなく勤務先の病院以外で働く「外勤」をします。

<研修医の月収例>

Case1.
・基本給:25万円
・当直手当:平日当直1回あたり4,000円/週末当直1回あたり8,000円
・ボーナス:年間で基本給の1か月分
・その他手当や諸給与:5万円

Case2.
・基本給:30万円
・当直手当:平日当直1回あたり6,000円/週末当直1回あたり10,000円
・ボーナス:年間で基本給の1.2ヵ月分
・その他手当や諸給与:6万円

Case3.
・基本給:35万円
・当直手当:平日当直1回あたり8,000円/週末当直1回あたり12,000円
・ボーナス:なし
・その他手当や諸給与:7万円

《病院によって年収差が大きい》
研修医の年収は病院によって差ができます。研修先は良い臨床経験が積めるかどうかで決める方も多いですが年収にも注目して選びましょう。
地方の病院のなかには高い給与で研修医を集めているところもありますがそれに見合った研修が受けられるかどうかも調べましょう。

支出の見直し

<研修医が月の支出の見直しを考えることが必要な理由>

①    収入の限定性
研修医の給与は、一般的に他の医師や専門医に比べ低い傾向があります。そのため、収入が限られている中で生活費や必要な経費を賄う必要があります。

②    奨学金の返済
研修医は医学教育のために多額の奨学金を抱えることがあります。その返済に充てるためにも月の支出を計画的に管理する必要があります。

③    生活の安定性の確保
研修医は忙しい勤務時間や不規則なシフトを経験することがあります。支出を計画的に管理することで経済的な安定を確保し健康や働き方の調節に余裕を持つことができます。

④    将来の準備
研修医期間は医師としてのスキルや経験を積む重要な時期ですが将来のキャリアや人生設計も見据える必要があります。支出を考慮しながら貯蓄や投資を行い、将来の夢や目標を実現するための資金を確保することが重要です。

<支出の見直し方法>

①    支出の把握と分析
まずは自身の支出を詳細に把握し、どの項目にいくらの金額を使っているのかを分析します。収入と支出のバランスを把握することで無駄な出費や節約の余地がある項目を特定することができます。

②    優先順位の設定
支出を見直す際には自身の優先順位や目標を考慮しましょう。必要な支出や生活の質を保つために欠かせない項目を優先的に確保し無駄な出費や削減できる項目を見極めます。

③    予算の立て方
支出を管理するために予算を立てることが重要です。収入や固定費を考慮し、月ごとや週ごとに使える金額を明確に設定しましょう。予算を守ることで過剰な消費や浪費を防ぎ計画的な支出ができます。

④    固定費の整理
研修医は寮に住んでいる場合も多いですが、そうでない場合は家賃や光熱費、通信費など生活していくうえで必要な固定の支出を適切な範囲内に収めるために見直すことが重要です。また保険料などの一定でかかる支出にも気を付けましょう。保険内容と料金が適切かどうか判断し必要な保障をうけつつ支払い負担を最低限に抑えることが重要です。

⑤    支出に対しての自己評価
最後に支出の見直しで最も大切だと言えることは支出に対しての自己評価です。欲しいものや無駄な出費への意識を見直し必要なものに対して冷静な判断をすることが大切です。

まとめ

初期研修医は専攻医や専門医ではないため給与面でも一般の医師と比べてやや低い傾向にあります。ただし、専攻医や専門医になることで固定給が上がったり、外勤やバイトなどで収入が増えていくため、先々を見据えてキャリアを積み重ねていくことが重要です。
また、給与が限られているため支出の見直しは重要な課題です。支出の見直しを行うことで、収入に見合った生活を送りながら貯金や将来の計画を立てることができます。

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