事前準備段階
- 診療科目と予想される廃棄物の種類の列挙
- 地域の保健所への事前相談
- 廃棄物の予想排出量の見積もり
- 保管場所のレイアウト検討
- 必要な保管容器の種類と数量の算出
業者選定段階
- 地域の許認可を持つ処理業者リストの入手
- 複数業者からの見積もり取得
- 処理業者の実地確認
- 収集運搬の動線確保
- 緊急時対応計画の確認
設備準備段階
- 保管庫の設置場所の確保
- 施設設備の確認
- 温度管理設備の必要性確認
- 清掃・消毒用具の準備
- 廃棄物保管容器の発注
マニュアル設備段階
- 廃棄物部分別マニュアルの作成
- スタッフ教育計画の策定
- 廃棄物記録管理システムの準備
- 緊急時対応手順書の作成
- 関連法規の最新版の保管
運用開始前の最終確認
- スタッフへの教育実施
- マニフェスト管理体制の確認
- 保管場所の表示設置
- 必要な標識類の設置
- 記録様式の準備
保管設備の基本要件
必要な設備と機能
1.保管庫の基本構造
- 堅牢な建物または専用の保管庫
- 関係者以外立入禁止の措置
- 施錠可能な構造
- 清掃が容易な床面
2.必要な標識類
- 特別管理産業廃棄物保管場所である旨の表示
- 管理責任者名の表示
- 注意事項の掲示
- 緊急連絡先の掲示
3.安全管理機能
- 換気設備
- 照明設備
- 消火設備
- 漏洩防止措置
4.その他の推奨設備
- 手洗い設備
- 防虫・防鼠対策
- 温度管理機能(必要な場合)
参考情報の入手先
医療廃棄物の適切な管理のため、以下の機関への相談や情報収取をおすすめします。
所轄保健所
- 地域特有の規制について
- 開業届の提出要件について
産業廃棄物協会
- 処理業者の紹介
- 最新の規制情報
医師会
- 地域での取り組み事例
- 推奨される対応方法
環境省・厚生労働省
- 法令・ガイドラインの確認
- 政策動向の把握
注:具体的な処理コストや数値例については、地域や診療科目、規模によって大きく異なるため、実際の開業準備時には、複数の処理業者から見積もりを取得し、比較検討することをお勧めします。