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美容クリニックの開業で1階はあり?なし?

美容クリニックの開業を検討する際、2階以上の空中階を選ぶのか、視認性の高い1階を選ぶのか・・・
美容医療が身近になりつつある今、1階での開業もなしではないと言われ始めています。

美容クリニックの開業は空中階が選ばれてきた

美容クリニックを開業する際、患者様のプライバシーへの配慮から2階以上の空中階を選ぶことが一般的でした。患者様が美容医療を受けていることを知られたくないという心理から、1階での開業は避けられる傾向にありました。空中階であれば、入口も目立たず、人目を気にせず通院できるというメリットがあります。

美容医療に対する意識の変化

しかし、近年では美容医療に対する社会の意識に変化が見られます。美容クリニックに通うことへの抵抗感が薄れ、美容医療が身近なものとなってきました。美容に関心が高い人だけでなく、幅広い年代の方が美容医療を利用するようになり、美容クリニックに通うことが特別なことではなくなってきています。この意識の変化に伴い、美容クリニックの立地選びにも変化が生まれています。

1階での開業もなしではない

美容医療が一般的になってきた現在、1階での開業も選択肢の一つとして考えられるようになりました。

1階での開業のメリット:視認性の高さ・広告効果

1階開業のメリットは、何よりもアクセスの良さと視認性の高さです。道路に面していることで、患者さんが来院しやすく、クリニックの存在も認知されやすくなります。視認性が高いということは、それだけで広告宣伝の効果が生まれます。

1階での開業のデメリット:①賃料

しかし、テナントビルの1階は視認性の高さに加え、通りから入り口や中の様子が分かることで、来店・来院へのハードルが下がるという特性から、空中階に比べ賃料が高く設定されていることがほとんどです。美容クリニックが多いエリアや都心部の駅近の物件は、賃料が高いうえに1階となるとさらに賃料が高くなってしまいます。そのため、個人での1院目の開業の場合、資金面で難しいという場合もありますので、事業計画と合わせて確認しましょう。

1階での開業のデメリット:②人目を避けたい診療内容には向かない

施術内容によっては従来通り人目を避けられる空中階の方が患者様が通いやすい場合があります。
美容医療が昔に比べ身近なものになったとはいえ、診療内容によっては人に知られたくないという心理が強く働くものもあるでしょう。
例えば、AGAなど男性をメインターゲットあるいは専門にしたクリニックの場合は人目に付きやすい1階は避けたほうが無難といえるでしょう。また、外科的治療がメインの場合は、非外科的治療に比べるとまだまだ治療をオープンにしづらいという声も多いため、こちらも1階は避けたほうが良いかもしれません。

まとめ

美容クリニックの開業において、1階か空中階かの選択は、クリニックの施術内容やコンセプトによって決定するのが良いでしょう。プライバシーを重視する施術が中心である場合は、空中階が適しているかもしれません。一方、美容医療を身近に感じてもらいたい場合や、アクセシビリティを重視するコンセプトであれば、1階開業も有力な選択肢となります。視認性の高さによる広告宣伝力と賃料の高さなどを慎重に検討しましょう。

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